連作障害とは一体何?

前回は大成功だったのに今シーズンのじゃがいもはいまいち……。もしかして前回と同じ土でじゃがいもを育てていませんか? じゃがいもをはじめとして、家庭菜園では同じ土で同じ野菜を育てると栄養分が不足したり、病気が発生しやすくなったりします。今回はこういった「連作障害」について詳しく見ていきましょう。

同じ土でナス科野菜の連続栽培はNG!

じゃがいもはナスやトマト、ピーマンなどと同じナス科の野菜です。こうした同じ科の植物を同じ土で育て続けると土の中でも吸収される栄養素が偏り、十分にいもが成長しにくくなってしまうのです。

ナス科の栄養素による連作障害の主な症状としては、カルシウム・マグネシウム不足、そして窒素の過剰があげられます。

 

また連作を続けることにより、ナス科が弱い病害虫が増殖しやすくなるというリスクも生じます。その結果いもの成長に大きな障害となり、やせ細ったじゃがいもしか取れなくなってしまうのです。

 

連作障害でどんな症状が起こる?

連作障害で起こりやすい病気の代表的な症状についてまとめました。

 

じゃがいもの葉やくきが変色する

 

 

いもが十分に生長する前に葉が黄色く変色し始めたり、斑点のような模様ができることがあります。その結果いもが十分に生育せず、小さないもになってしまうのです。

いもの表面にかさぶたのようなものができる

じゃがいもの表面にかさぶたのようなものができ、見た目が悪くなります。皮をむけば食べられなくはないものの、あまり好ましくはない状態でしょう。

 

前回収穫したじゃがいも・食用として販売されているじゃがいもの利用も避ける

じゃがいもは見た目に症状がなくても、実際には病害菌を保有していることも少なくありません。もちろん人間が加熱調理して食べる分には問題ありませんが、栽培すると病気によってうまく育てられないことが意外とあるのです。

一方、種いも用に栽培・販売されているじゃがいもは病害虫のない環境で育てられており、安心して栽培することが可能。費用面などでもったないと思った方もそのような背景があることを知り、農協やホームセンターで種いもを毎年購入することをおすすめします。

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