じゃがいもの品種紹介:とうや
今回は煮物や炒め物に向いたじゃがいもの品種「とうや」をご紹介します。
とうやは1992年(平成4年)、北海道で育成・登録された品種です。断面はやや黄色をしており、その特徴から「黄爵」という名前で出荷されることも。
名前の由来は北海道・胆振地方にある「洞爺湖」にちなむものですが、北海道以外でも栽培されています。2017年にはじゃがいも全体で8番目・作付面積の2.7%を占めており、そのうち北海道が1791.2ha(86.5%)、次点の茨城県が181.6ha(8.8%)、秋田県が65.5ha(3.2%)など北海道から北陸エリアまでを中心に栽培が盛んです。
またとうやは、開発目標ともなった「害虫に強い」「早く育つ」「大きないもができる」という3要素を併せ持つことも特筆すべき点です。ただし1本に付くいもの量は少ない傾向にあることから、家庭菜園で育てる際には多めに植えていくことが大切でしょう。
とうやはやや粘っこく煮崩れしにくいため、煮物や炒め物料理に適しています。カレーや肉じゃがといった料理にぜひ、「とうや」を使ってみてくださいね。