じゃがいもの品種紹介:メークイン
今回はじゃがいもの品種としてメジャーなもののひとつ「メークイン」についてご紹介します。
「メークイン」はイギリス原産の品種で、日本には大正6年、アメリカを通じて輸入されたとみられています。語源は中世の春のお祭りで選ばれる女王「May Queen」です。
日本では当初、同時期に移入された「男爵」と比べればあまり育てられませんでした。しかし戦後になると西日本各地で好んで栽培されるようになり、その後日本一のじゃがいも生産地・北海道でも現在では作付けシェアの9.4%を占める主要品種のひとつとなっています。
メークインは煮崩れしにくく、カレーや肉じゃがといった煮込み料理に合う品種です。ただじゃがいもの有毒物質「グリコアルカロイド」が品種として多く、しかも長細いのでいもが地面に出てしまうおそれが高いといわれています。そのため料理時にはしっかりと皮をむく、日光に当てずに保管するといった対策が重要です。
また歴史のある品種なぶん、病害虫にも比較的弱いといったデメリットが多いです。土は連続で使わない、土寄せをしっかりするという工夫が重要になってくるでしょう。