じゃがいもの品種紹介:キタアカリ
今回は強い甘みが印象的なじゃがいもの品種「キタアカリ」をご紹介します。
キタアカリはじゃがいもの代表的な品種である「男爵いも」と、黄色い断面が特徴でジャガイモシストセンチュウへの抵抗性を持つ旧東ドイツ産「ツニカ」を掛け合わせて作られました。その名の由来は「北海道」で開発された品種であること、そして「シストセンチュウ被害防止に向けた希望・明るさ」を現しています。
北海道・富山・福井では奨励品種に指定されているほか日本各地で栽培されており、作付シェアでは4150.9ha、全体5.4%を占めています(令和元年いも類・でん粉に関する資料による)。北海道以外では長野県・宮城県・栃木県・埼玉県などでも多く栽培されており、スーパーなどで見かける機会も多いかもしれません。
キタアカリは男爵の粉質・ほくほくとした食感と、ツニカ由来の黄色い断面を併せ持った品種です。また甘みも強く、ジャガバターやポテトフライといった「シンプルな味付けの料理」に合う傾向を持っています。一方で煮崩れしやすいため、煮物で使うときは煮込みすぎないよう注意が必要です。
キタアカリはジャガイモシストセンチュウへの抵抗性を持つほか、収穫までの期間がやや短い、いもが多く取れるなど家庭菜園でも栽培しやすい特徴を持っています。またビタミンCもほかの品種と比べ豊富に含まれているため、ぜひ「PAUL POTATO」で収穫にチャレンジしてみてください。