日本のじゃがいも栽培の本場は?
じゃがいもといえば北海道、北海道といえば涼しい気候というイメージが強いと思いますが、じつは全国各地で栽培されています。とくにじゃがいもの「秋にも収穫できる」という特徴は、家庭菜園で育てるにもぴったりです。
じゃがいもは全国各地で生産が盛ん
農林水産省のデータより、春植えじゃがいも収穫量の上位5道県を抜粋すると次のようなグラフになります。
春植えじゃがいもの収穫量上位5道県
確かに北海道の収穫量は全国の80%を占めていますが、2位以降は九州や東京近郊といった「比較的暖かい県」が並んでいます。
時期をずらせば全国で栽培可能
梅雨の長雨がなく、かつ涼しい北海道では5月ごろに種いもを植え、7月下旬ごろから収穫するのが一般的です。一方ほかの地域ではいもが腐ってしまわないよう、梅雨前に収穫します。こうした栽培時期の違いを押さえれば全国各地で栽培することが可能なのです。
暖かい地域で楽しめる「秋じゃがいも」
また九州~関東各地では本格的な暑さが落ち着いた9月ごろに植え付け・本格的な寒さがやってくる12月前に収穫する「秋じゃがいも」の栽培も盛んです。
実際に秋じゃがいもの収穫量も調べ、グラフにしてみました。
秋じゃがいもは九州や瀬戸内地域といった温暖なエリアで栽培が盛んです。とくに「ニシユタカ」「普賢丸」といった秋じゃがいもに向いた品種は、長崎県といった九州発であるでことも多いことが特徴といえるでしょう。
秋じゃがいもは栽培可能な時期が短いため、難易度はやや高めです。しかし冬に食べたい肉じゃがやカレーといった煮込み料理にはじゃがいもが合います。秋に育てた新じゃがで、味わってみませんか?